《紺夜-KOOYA-》の派生グループとして誕生した《緋月-AKATSUKI-》の稽古が始まりました。
《緋月-AKATSUKI-》とは
緋月の総合演出・青井 美文よりメッセージです。
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【緋月-AKATSUKI-】とは、紺夜から派生した女性7人組のグループです。
これまで紺夜の女性ダンサーは、江戸のファッションリーダーであった花魁役として日本の様式美を世界へ発信、活動してきました。自髪での簡単和風アレンジ、コスプレ衣装のようないわゆる「花魁風」ではなく、鼈甲簪や櫛を使った伊達兵庫のかつらと重厚感ある本物の着物でのパフォーマンスにこだわってきました。
それ故に本来、洋舞で活躍してきたメンバーに日舞寄りの振り付けで、制限をかけてしまっている現状です。結果、籠の鳥という花魁の歴史的背景と、自分達の境遇がリンクし、重たい着物・かつら・下駄を脱ぎ捨て、抑圧から解放させたチームも作りたいという思いが強くなり、今回に至ります。
紺夜が個々のパフォーマンス能力が高いチームなのに対し、緋月では日本人特有の協調性、揃う美学、大人数でのフォーメーションで魅せられる作品を目指します。女性だけのチームで、現メンバーの半数は「母親」です。女性ならではのたおやかさや、厳しい中にも愛が感じられるようなメッセージ性の強い作品を発信していきます。
魂の旅、円環の流れを観る働きを総じて「観音」。
それは、諦めずに前に進む者を導く存在。
今のこの世の中の流れにも寄り添う作品になるよう、制作に取り組みます。
皆さま楽しみにしていてください。
青井 美文